現代の忍者、パルクール
2017/05/26
友人と映画の話をしていて、久しぶりにその名前を耳にしたのですが・・・
皆さんは「パルクール」を知っていますか?
エクストリームスポーツの一種であり、乗り物や道具を使わず自分の肉体だけで障害物を乗り越えていく移動技術です。
途切れることのない流れるような動作で移動していく様は、まるで現代の忍者を思わせるようです。
言うまでもないと思いますが、勿論私は一切出来ません。
あんな動き、同じ人間のものとは思えないです。
ビルからビル、手すりを乗り越え柵から柵へ飛び移る。
まるでゲームやアニメのキャラクターを見ているかのようです。
高所恐怖症気味の私には到底無理。
パルクールとの出会い
最初にその存在を知ったのは5~6年前くらいでしょうか。
当時大学生だった私ですが、外国語の講義のテキスト中に「パルクール」という言葉が出てきました。
その教授もパルクールが好きだったのか、参考資料として動画まで見せてくれたのです。
その動画に圧倒された私は、それからしばらく動画サイトでパルクール動画を漁り続けました。
今思えばあの動画は「フリーランニング」であってパルクールではなかった気もしますが。
ともかく、あの講義がきっかけで私はパルクールに興味を持ったのです。
フリーランニングとパルクールの違い
実は動画サイトなどで見る物の多くは、「フリーランニング」というもので「パルクール」とは少し違います。
簡単に説明すると、
「フリーランニング」・・・宙返りなどの動作を入れ、パフォーマンス性を重視したもの。
「パルクール」・・・効率性を重視した、障害物を乗り越え移動するための技術。
つまり、パルクールには余計な動作が入りません。
あくまで最小限の動きで効率的に移動するための技術なので、アクロバティックな動きをすることはないのです。
使われる場面
主に映画やゲームで使われているのを見ることが多いですね。
パルクールを題材にした映画「YAMAKASI」「アルティメット」など。
アクションシーンでパルクール技術が使われているものも多いです。
ゲームでは「ミラーズエッジ」「アサシンクリード」など。
こちらも、キャラクターの動作に使用されていたりします。
今のところ、実生活では見かけたことはありません。残念(笑)
日本における事情
当然といえば当然ですが、日本でのパルクール人口はかなり少ないようです。
そもそも土地が狭く、ルールに厳しい日本。
許可なく市街地で行おうものなら、他人の迷惑になること間違いなしです。
靴跡で公共施設を汚してしまったり、器物破損といった問題も発生するでしょう。
やるなら他人に迷惑がかからないようにしなければなりませんが、そこは競技者のマナーと良識に委ねられるところ。
見ている方もやっている方も楽しめる競技であってほしいですね。
競技の安全性
パルクールの性質上、常に大怪我などの危険性が付き纏うことと思います。
もしパルクールに興味を持ち、これから始めてみようと思った人は本当に注意して下さい。
初心者がいきなり動画を上げている人のような動きをするのは無理があります。
日本にもパルクール協会というものがあるそうなので、まずは競技者の方と連絡を取ってみるのが良いでしょう。
安全性を確保し、何事も基本から学ぶのが重要です。
競技としてのマナーや練習場所などが確立され、パルクールがもっと盛り上がることを期待しています。