雑学

身近に潜む言葉の誤用

2017/04/11

皆さんは「情けは人の為ならず」ということわざの意味を知っていますか?

あまり日常で使う言葉ではないかもしれないが、間違った意味で使ってしまっている人も多いのではないだろうか。

私はずっと、「情けをかけるのは相手の為にならない」という意味だと思っていました。

ところが最近知人に聞いた所によると、本来は全然違うらしく、

「相手にかけた情けは巡り巡っていずれ自分に返ってくる。つまり自分の為にもなるので他人に親切にすると良い」

という意味らしい。

なるほど、言われてみればその通りかもしれない。
歴史にも「御恩と奉公」なんて言葉が出てくるように、世話になった相手には恩返しをするのが普通である。
ごく稀に恩を仇で返す人もいますが、そんな恥知らずのことは知りません。

身近な誤用の例

私は学生時代から現代文の成績だけは良かったのですが・・・
この一件で自信喪失し、他にも誤用している言葉があるのではないかと不安になってきました。

いざ調べてみると、他にもいろいろと出てくるわ出てくるわ。
その中から、自分でも間違って使ってしまっていた言葉をいくつか紹介します。

<失笑>
× 呆れて笑いも出ない
 こらえられずに思わず笑ってしまう

<爆笑>
× 大笑いする
 大勢の人が笑う

<話のさわり>
× 話の最初の部分
 話の要点

<敷居が高い>
× 高級店など、場違いな感じで入りにくい
 相手に対して後ろめたさがあり、行きにくい

<確信犯>
× 自分の行動が引き起こす結果を予想した上で行う人
 自分の行動が正しいと信じて行う人

<ジュース>
× 果汁系飲料
 果汁100%飲料

<課金>
× 利用料金を支払う
 利用料金を徴収する

挙げていくとキリがありません。

現代における言葉の意味

中には誤用が広まりすぎて一般化し、慣用的な使われ方をしている言葉も少なくないと思います。
ですので、必ずしも本来の意味に固執するのが良いとも言えません。
いくら自分が正しい使い方をしていたとしても、周囲の人に通じなかったら意味がありませんからね。

言葉という物は時代と共に変化するものですし、こうやって日本語も現代に適応して変わっていくのかもしれません。

話のネタなんかには使えると思うので、興味があったら是非自分でも調べてみて下さい。

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